オーストラリアの年金システムは日本のと若干違うところがありますが、徐々に受け取れる年齢が引き上げられているのは同じです。
年金
受給条件
オーストラリアで年金をもらえる条件として、まず住居です。
合計して最低10年オーストラリアに住んでいることが必要です。合計する場合、その一つの期間で最低5年は連続してオーストラリアに住んでいなければなりません。
他にも細かい条件がありますが、日本と決定的に違うのは「国民年金保険料支払いの有無」は受給条件ではないということです。
受給額
オーストラリアで年金はいくらもらえるのでしょうか。以下の額は二週間分です。
- 独身:850ドル40セント
- 夫婦:1282ドル
受給時期
オーストラリアで年金が受け取れる時期は、1957年以降に生まれた場合は67歳からです。
スーパー
「スーパー」はオーストラリアで年金と共に老後の生活を支えるもう一つの財政基盤です。英語では super ですが、元々は superannuation といいます。
スーパーは雇用者が労働者に支払うように法律で定められています。スーパーの額は給与(税引き前)の約10パーセントですから、例えば給与が2000ドルならスーパーは200ドルになります。
スーパーは労働者に支払われるのですが、実際に手にできるのは人生のずっと後になってからです。
受給時期
スーパーはいつからもらえるのでしょうか。
- 65歳(退職していなくてもよい)
- スーパー凍結期間が終わったとき(完全に退職していれば全額、まだ働いていれば一部の額)
「雇用者が労働者に支払うもので、退職したときにもらえる」ということで日本でいう退職金のようなものと考えてもよいかもしれません。
受給額
給与額の約10パーセントがスーパーの額ですから、もらえるスーパーの額は人生でどれだけ稼いだかによって異なります。
例えば生涯給与額が200万ドルなら後々もらえるスーパーの額は20万ドルになります。