日本では過労死のニュースが後を絶ちませんが、オーストラリアでは絶対に過労死の問題は起こらないでしょう。
働き方
日本の田舎では都市部ほどのきつい働き方をしないようですが、オーストラリアでは都市部でも田舎でも、日本の都市部のような働き方はまずありません。
私の職場で拘束時間をすぎても残って仕事をしている人もいなくはないのですが、その数は少ないです。
また、仕事のプレッシャーが半端なくきつくそれが長期間(例えば数ヶ月)続くようなことはありえません。
残業はないのが当たり前
終業時刻の5時になったら仕事は終わりです。土日は休みです。
平日の夜や週末は本当に仕事から完全に離れて、自分の好きなことや家族のために時間を費やすことができます。
それが当たり前だという文化が完全に出来上がっています。
好循環
私が終業時刻を過ぎても仕事をしていると、まだ仕事をしているのか早く帰れ、と同僚も上司も言います。
法律があるからではなく、そういう考え方を普通にもっているから、自然にそのような言葉がでてくるのだと思います。
毎週末リフレッシュすることができるから、月曜日からの仕事にもやる気がでます。今週も金曜日まで乗り切ろうという目標ができます。
ちなみに水曜日は週の折り返し地点ということで、まずは水曜日まで頑張ろうと考える人も少なくありません。
不便な面
逆に言えば、土日に店が開いていなかったり、店でサービスが行き届いていなかったり、道路にゴミが散乱していたり、街中のいたるところに落書きがあったり、と日本の都市部では考えられないようなこともあります。
しかし、それはそれで仕方がないことです。働ける時間内で出来る限りのことをする、それがオーストラリアでの働き方なのです。
家族を大切に
最近見た日本の企業の広告で、突然熱をだした娘のために父親が家に戻って娘の世話をしながら、ビデオ会議で会社の仕事に参加するというものを見ました。
家族のために休みが取れない。
これが日本の労働文化なのでしょう。
どんなに大事なミーティングがあったとしても、オーストラリアで自分の子供が同じ状況になったとしたら、皆が絶対に休みをとります。
同僚も上司も休んで子供のそばにいるように言います。残ったスタッフで最善を尽くします。
休みをとった人がいてくれたほうがもっと良い結果が得られたかもしれません。しかし、それはそれ。
仕事場を離れる罪悪感などは本当に微塵ももたなくていいのです。
家族がどれだけ大切なものか、仕事が第一ではなく、それぞれの人生が第一だということを皆が理解しています。
会社のためにどんな状況であっても自己を犠牲に、自分の家族を犠牲にする姿勢が暗黙に社員に求められるなら「それは間違っている」と多くのオーストラリア人は即答するでしょう。
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